2012年06月12日

改装されたパリ「オルセー美術館」

先週、改装されたパリのオルセー美術館へ行ってきました。
3月5日のブログに書きましたように、http://impromptus-hakuba.seesaa.net/archives/20120305-1.html 私にとって以前からお気に入りの場所で、改装されたと聞き是非行きたいと思っていました。

2日間、朝イチで訪問しました。
1日目は開館30分前に到着したのですが、もう50名くらい並んでいてビックリです。日本人が多いのは相変わらずです。
2日目は開館1時間前に到着したら、5番目でした。
入場後、いつものように5階の印象派展示室へ一目散に駆け上がり、名画を独り占めしていたのですが、10分もすると人が増えてきて1時間後にはもう耐えがたい状況になってしまいました。6月の平日だというのにすごい人です。 

DSC_0147.JPG

昨秋にリニューアルされたポイントは、、(私が気付いたのは)
・展示室の壁がグレーの「打ちっぱなし?」から「紺色っぽい黒?」に、床はダークブラウンのフローリングに改装された
・自然光たっぷりだった明るい空間は、採光が変わりかなり暗くなり、作品は穏やかなスポットライトで照らされている
・以前は作品表面が剥き出しのものが多かったが、改装後はクリアな薄いカバーで覆われているものが多くみられた、、(以前気付かなかっただけかもしれませんが?)
・展示場所の大きな変更、、、ゴッホは2階へ、、ロートレックは地上階へ、、等々
・写真撮影が禁止に、、、以前(3年前)はフラッシュ禁止だけだったのですが。

まず、写真撮影が禁止になったのでブログに写真を掲載できないのが残念です。
「作品をバックにピースサインで記念撮影」の方々に観賞を邪魔されなくなったのは朗報でした(笑)

この改修によって、館内の雰囲気がどのようになったのか、また作品の「見え方」がどう変わってくるのか、、、興味津々でした。

私にとってのオルセーの魅力は「自然光たっぷりの明るい開放的な空間に展示された名画をゆっくり鑑賞できること」だったのですが、新オルセーは大きく変わってしまい空間としての魅力は残念ながら失われてしまったと感じました。 
しかしながら「作品への集中」という点では魅力たっぷりの新オルセーでした。作品それぞれが柔らかいスポットで照らされていて壁から浮き上がって見えます。 
そして作品自体から光が発せられているような印象を受けました。 そのため、自然に視線が作品へ引き寄せられ、今まで気付かなかった作品の細部の魅力が見えた気がしました。 
特にルノワールの作品での、「瑞々しく輝く肌の色」 「やさしい木漏れ日の描写」、、等々は以前には感じたことのない新鮮な発見でした。モネの作品も、以前に比べ明るく鮮やかな色彩となり「日傘をさす女」「サンラザール駅」等はまるで別の作品を観ているような印象さえ受けました。

いったい何が「本当の色」なのかわかりませんが「以前のオルセーで見られたのは作者の目に映った実際の色彩、新オルセーで感じたのは作者の心に映った色彩では、、、」、等と勝手な想像をしていました。

ただ、逆の印象を持った作品もいくつかありました。モネの「ひなげし」は花の赤色の輝きが抑えられ物足りなく感じ、「ルーアンの大聖堂」の連作も以前の方が表情が豊かな作品だったように感じました。
2階の暗い部屋に移されたゴッホの「オーヴェールの教会」は、以前のほうが鬼気迫る妖気が伝わってきたように感じました。 

光を描いた絵画だからこそ、展示場所の環境によってさまざまに変化するということでしょうか。。。
作品を観る自分自身の状態も大きく影響するのでしょうね。自分を映す鏡??
絵は生きていると感じます。

私がその場で感じたままの印象をつらつらと書きましたが、専門家ではありませんので異論・間違えもいろいろあるかと思います。
皆様、機会がありましたら是非新オルセーを訪れてみてください。
朝イチ訪問は必須です!!!  

本物の名画を眺めながらいろいろな思いにふける、、、この上なく贅沢なひと時でした。




posted by ピアニストの隠れ家オーナー at 15:35| Comment(0) | 欧州の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月29日

ユーロビジョン ソングコンテスト

昨日のニュースで、今年の「ユーロビジョン ソングコンテスト」でロシアの田舎のおばあちゃんグループが2位を獲得したと、、、、その映像が流れていました。

「ユーロビジョン ソングコンテスト」は欧州で50年以上の歴史を持つ歌謡祭で毎年5月頃に開催されます。
前年の優勝国を会場に、欧州各国が地元放送局を中心に選考した代表曲を競い合うコンテストです。
欧州中にTVで生中継され、たくさんの人が関心を持つ大きな歌謡祭です。
私にとっては欧州の春をイメージする懐かしいイベントなのですが、ここ数年は観る機会がなく残念です。

今年はアゼルバイジャンで開催され40カ国以上が参加しました。
優勝はスウェーデンのロリーンという歌手だそうです。
スウェーデンの大スター「アバ」も1974年のこの大会で優勝しています。

審査は、各国が自国以外の歌を採点し得点を加算してゆきます。
1位から最下位までのポイントが発表され、合計点がほとんど0点に近い悲惨な国もあり、結果次第では帰国後に歌手や作曲者が激しいブーイングを浴びせられることもあります。
純粋に歌だけではなく、国同士の関係も微妙に採点に影響し、その駆け引きは欧州の現状を知るのにとても面白いものです。
英語と仏語で繰り返される得点のアナウンスは欧州人なら誰でもよくご存知、、、お笑いのギャグにもしばしば登場します。
「フランス ワン ポイント !!」 「フランス アン ポワン !!」

私は、渡欧直後の1987年にベルギーで開催されたユーロビジョンで仕事をした経験があるのですが、ヨーロッパの広さ、各国の多様性をたっぷり実感できたとても面白く興味深いイベントであったことを覚えています。
翌年のダブリンの大会ではスイス代表でセリーヌディオンが優勝しています。(国籍は無関係??)

アジアで同じようなイベントがあったら面白いかもしれませんね。

欧州の春、、、テニス全仏オープン、、F1モナコグランプリ、、、、夏に向かって時が流れてゆきます。



posted by ピアニストの隠れ家オーナー at 10:23| Comment(0) | 欧州の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月01日

5月1日は「スズランの日」

 5月1日、今日はメーデーですね。 そしてもう一つ「スズランの日」です。

フランスに古くからある風習で、5月1日は大切な人に「スズラン」を贈ります。
贈られた人には幸福が訪れるとか、、、。。
スズランはフランス語で "Muguet" (ミュゲ)、"Jour du muguet " で「スズランの日」となります。

この日は、花屋さんだけでなく街のあちこちに「ミュゲ屋さん」の露天商が出現して、スズランの花束や小さな鉢植えが売られています。春真っ盛りの明るいパリの街にスズランの白い花はよく似合います。
"J'aime Paris au mois de mais 〜〜!!"
パリに住んで初めてこの日を知った時、思わず自分のために1本買ってしまいました(笑)!!
最近、フランスの国民的清涼飲料水「オランジーナ」のCMで、リチャードギアが寅さんに扮して登場してますが、渥美清の寅さんがパリの街角でスズラン売りの露天商やっていたら楽しいでしょうね〜〜〜
想像するだけで嬉しくなってしまいます。

フランスだけでなく、ベルギーでもこの日は街中にスズランが溢れます。
ブリュッセルの交差点で信号待ちをしていると「ミュゲ売りの少年」たちが車に寄ってきて「ミュゲ買ってよ!!」とせがまれます。
スズランがあまりにも可愛らしいので、ついつい買ってしまったのを思い出します。

でも、スズランには強力な毒があるとか、、、
活けていた水を口にしたりするとたいへんなことになるらしいです。
外見からは想像できません。。。。

ミュゲの日が過ぎると、森の木々の緑が深まってゆきます。
欧州の懐かしい春の風景です。




posted by ピアニストの隠れ家オーナー at 17:43| Comment(0) | 欧州の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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