村の西側に屏風のようにそびえ立つ後立山連峰の山々はまだ雪に覆われていますが、雪融けとともに山肌にいろいろな「雪形」が現われます。
雪融けで現われた「地面のカタチ」にいろいろな名前をつけたものがほとんどですが、融けずに残った「残雪のカタチ」をさすものもあります。
白馬村から眺める山々にはたくさんの有名な雪形があり「雪形探し」は春の白馬の楽しみのひとつです。
不思議なもので、毎年同じ時期に同じ場所に同じカタチが現われ、村人たちは春の訪れを知り、農作業を始めてきました。きっと、数百年、数千年以上の昔から同じ雪形が現われていたと思うととても不思議な気がします。星座に名前をつけるように、先代の住民の方々が想像力を働かせていろいろな雪形を語り伝えてきたのでしょう。ちょっと無理がある(笑)命名もありますが、見つめているとそんなカタチに見えてきてしまうのが不思議です。
先ずご紹介するのは、五竜岳の「武田菱」です。
五竜岳頂上の左下にみえる大きな菱形が、武田信玄の武田家の家紋「四つ割菱」に見えます。
とてもわかりやすく、雪形の入門編です(笑)。
昨日の五竜岳、、、頂上左下の大きな菱形が「武田菱」
この雪形は比較的早い時期に現われますが、真冬でも認識できます。
荒々しい岩肌で雪が付着し難いからでしょうか、、、
この菱形「御菱(ごりょう)」が転じて五竜岳という名前になったという説もあるようです。
今後、出現する様々な雪形を少しずつご紹介してゆきたいと思いますのでお楽しみに。。。。
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
コメントありがとうございます。
白馬村は昨日から気温が上がり、「武田菱」周辺の雪もだいぶ融けてきました。白馬岳の「代掻き馬」は形がクリアに、、、白馬乗鞍岳の「にわとり」はだいぶ形が見えてきました。
日々変化する雪形は、季節の移ろいそのものです。 桜と雪形、、白馬ならではの春の風景です。 是非また白馬へお越しください。