2011年12月20日

ピアノ調律の狂いって??

ピアノ調律師の仕事には、そのピアノが美しく響くように、ピアノの音律を整えたり、メカニズムを調整してタッチを整えたり、フェルト製のハンマーの硬さを調整して音色を整えたり、等々様々な作業がありますが、いわゆる「調律」という言葉は、ピアノの音律を正しく(通常は平均律に)整えることを意味します。
私も調律師として「アンプロムプテュ白馬」のピアノだけでなく白馬村のいろいろなピアノを調整する機会があります。
長い間調律されていなかったり、きびしい温湿度環境に置かれていて、調律が大きく狂っているピアノに出会うのもしばしばです。

では「調律が狂っている!」とはどういう状態なのでしょうか?
以下の3つの状況が考えられます。

1.一つの鍵盤での音の狂い
普通、1つの鍵盤には3本の弦が張られています。(低音部は2本、最低音部は1本)
3本それぞれの弦の音の高さが揃っていないと、その音は単音で弾いてもワ〜ンワ〜ン、、とした締まりの無いフニャフニャした音になり、調律が狂った状態になります。
ホンキートンクピアノは、意図的にこの狂った状況を作り上げたものです。

2.他の鍵盤との相対的な音程の狂い
2つ以上の鍵盤を同時に弾いた時、各鍵盤の間の音程、、すなわちオクターブ、5度、4度、3度、等が、正しい音程に調整されていないと、きれいな和音になりません。音程が正確でないと、オクターブで弾いてもワンワンと唸ってしまったりで、和音も濁ってしまいます。

3.調律ピッチの狂い
通常、現代のピアノは下から49番目(黒鍵も含めて)のラの音が440Hzあるいは442Hz程度のピッチになるようにピアノ全体が調律されます。
長い間調律されていないピアノでは、435Hzとか、あるいは半音近くピッチが低下している場合もあります。もし前述の1、2、の狂いがみられなくても、ピッチが狂っていると他の楽器との合奏は不可能ですし、絶対音感をお持ちの方にはとても不快な楽器となってしまいます。

以上、細かいことをご説明しましたが、この3つの症状が複合して調律が狂った状態になっています。ピアノの弦は1台で200本以上あり、調律とは、そのすべての弦の高さを正しく調整する作業です。弦はとても強い張力で張られていて、また温度・湿度の変化に敏感で、調律の状態は常に変化しているといっても過言ではありません。「アンプロムプテュ白馬」のピアノも常に微妙に動いているので毎朝調律を実施しています。ピアノ演奏会の休憩時間にステージ上で調律を修正しているシーンをご覧になったことがある方も多いかと思います。
調律とはそれほどデリケートなものです。 一般のご家庭でも少なくとも年に1〜2回は調律が必要です。

DSC_0332.JPG

皆様のピアノ、定期的に調律されていますか?
大きく狂ってしまう前に、調律してあげてくださいね!!!!

白馬村近郊の方は、調律のご用命がございましたら当館までお気軽にお問合わせください。

posted by ピアニストの隠れ家オーナー at 17:00| Comment(0) | ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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